午前中は、ボルダリングの女子準決勝とリードの男子準決勝がありました。
会場入り口はすごい人の列です。フランスでのクライミング人気ぶりがよくわかります。
野口選手と野中選手は4課題中3課題完登で1位2位で決勝に進みました。日本のボルダリングのレベルの高さを示しました。
リード男子は是永選手が急傾斜を超え上部へと迫り8位タイで決勝へ。こちらも素晴らしいです。しかしこの場に我らが中野稔がいないのが私としては何としても残念。
午後からパラクライミングのことについてミーティングがありました。その会議の前に各国のパラチームと意見交換をしました。それぞれいろんな考えがあり、それをまとめていくのは大変なことです。
会議の後、オープニングセレモニーがありました。日本は野口選手が日の丸を掲げて入場です。
この後、ボルダリング男子の決勝が始まりました。
楢崎選手と堀選手の2名が出場です。
楢崎選手は4課題中、3課題を見事完登し、前回王者アダムオンドラ選手をおさえ初優勝しました。
ボルダリング決勝の後、B1クラスの決勝が始まりました。
小林選手のライバルがフランスのニコラス選手です。ニコラス選手が登場するとものすごい声援が起こりました。でも登り始めると会場はシーンとなります。ブラインドの選手にはコーチが下からホールドの指示をするため声援は控えてもらいます。
ニコラス選手は中間の急傾斜を超え、上部壁に入っていきました。あと3手と迫りましたがそこで墜落。
いよいよ小林選手の番です。フランスのお客さんはパラの選手にも惜しみ無い拍手をおくってくれます。 MCの声掛けもあったのか コバ という声援がありました。
コーチの鈴木君の声がホールに響きます。私も席から思わす声をあげていました。
小林選手はニコラス選手の落ちたところを超え、ゴールホールドに迫りました。最後はおもいきりゴールホールドを取りに行きました。左手がゴールホールドをかすめ墜落。
会場からは大きな声援が沸き起こりました。見事優勝です。
その後ボルダリングとB1の表彰式でした。アダムオンドラを従えて真ん中に楢崎選手。
小林選手が世界選手権2連覇を達成。
君が代が続けてホールに鳴り響きました。日本人として胸が熱くなりました。
全日本のコーチ、選手の皆さんと私も握手をして二つの快挙を喜び合いました。
パラクライミングを初めて見たという全日本代表の選手もいて、感動したと言ってくれました。
多くの人にパラクライミングの存在を知ってもらい、パラクライマーが育っていくようになっていけばうれしいです。
ワールドチャンピオンシップにパラ部門を開いてくださるIFSCにも感謝したいです。
明日は最終日。ボルダリング女子の決勝とリード男子の決勝があります。どんな戦いが繰り広げられるか楽しみです。